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語り・エッセイ
…… 逝く時 ……
弱き者の屍を大空へ突き出るように延び上がり
目には捉えきれぬ粒子の魂となって天に召されて逝くのでしょう……
昇りつめた多くの御霊が眠るのは
慶びも苦しみも解放された明るい場所になるのでしょうか。
人を羨んで妬み蔑み嘲笑い生きていた者は
悔やみ懺悔することを受け入れて行くのでしょう
命はそこにあり
独りでは無いことを学びながら授けられた一生の中に
最後に神に問われる質問に答える事
たった一言を告げることが叶いましょうか
……どのように生きていたのかを答えるその時に
どれだけ多くの過ちを思い返す事ができるでしょうか……
小さな、小さなその命でも。
生まれた役目を全うする事が出来ずに終えてしまった魂も
どうかこの世に残る哀しみを憂いてくれるなら
洗われて一番高い大空へ召されて逝けますように……
あの涙もその涙も
いつか枯れるまでの時を優しく撫でて行ってください。
心穏やかに……
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