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「うちの店、一階に倉庫があるから、よくその店の子とすれ違うんですよ。そのときに、他の子があゆさんと呼んだり、彼女と話しているのを聞いたことがあります」
目を引く美しさである美女が目に止まらないはずがなかった。店員は覚えていたようで、様子を教えてくれた。
「どんなことを、いつ話していたか、覚えているか?」
「そこまではちょっと……盗み聞きってあんまり」
「それもそうか」
鷲尾は店員から受け取った写真を内ポケットにしまう。そんな都合のいいことはそうそう起こらない。
「じゃあじゃあ、あゆさんのすっぴんは見たことありますか?」
「ないない」
話が終わりそうになり、清水があわてて質問を苦し紛れに出す。店員は笑って否定した。
「あゆさんはいつも完璧にして出勤してきてたから。そろそろいいですかね?」
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