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「……分かった。俺は合川美代の店に行く。彼女は嘘をついていたかもしれない」
「野崎が店にいた、という嘘だな」
「そう。野崎が死んだ今、嘘としか思えない」
容疑者として浮上し、動機はあるし密室にする方法も知っている野崎は最有力だったが、これで振り出しに戻ってしまった。
「はるるんは、オーナーから何か聞けたら連絡して」
「ああ、分かった」
そこまで話したところでドアが開く。姿を見せたのは成宮の部下、田浦だった。
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