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「資料、持ってきました」
それは野崎に関する捜査資料だった。律儀に鷲尾のぶんも用意しており、2人に手渡す。彼らも礼を言いながら受け取った。
「ありがとう」
「さんきゅーたうらん!」
成宮にいわれた田浦は眼鏡のブリッジを押し上げながら冷たい声音でいった。
「その呼び方やめてください」
「かわいくない?」
「そういう問題じゃないです」
恒例の2人のやり取りを鷲尾は少し目元を緩めながら見ていた。
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