24. 女子大生2人の日常

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 成宮と肩を並べて歩いていた鷲尾は唐突にくしゃみをして立ち止まる。少し先を行ったところで成宮も止まり振り返った。 「大丈夫? はるるん」 「誰かに良くないことを噂されている気がする」 「珍しいね。噂してるのはまりりんあたりかな」 「さあ」 もちろん、2人は大学で清水と宮地が鷲尾に彼氏がいるなどという話をしていることは知らない。 再び歩きだし大きな交差点に着くと成宮は明るく言った。 「じゃあ、いくね!」 「ああ。また連絡する」 そういって、L&Rに向かう成宮を見送ってから、鷲尾もレストランへと足を向けた。
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