25. 暴かれた嘘

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25. 暴かれた嘘

 客が数人いる店内を見渡しながら、成宮は店員に連れられてバックヤードへとはいった。そして“STAFFONLY”と書かれたドアをあける。その先にある部屋の隅に、女性が座っていた。オーナーの合川美代だ。 「…………あなた、また来たのね」 店員はお辞儀をしてから出ていった。 合川はすぐに立ち上がると、彼に座るように手で示す。成宮は失礼しますと一言いってから椅子に座った。続いて、合川も向かいに座る。 「警視庁の成宮です。言わなくても分かりますかね?」 「その根性はほめてあげる。また父から言ってもらうから」 一応優しく笑顔で成宮がいうものの、合川の表情は固く、足組をして腕も組んでいた。スカートからのびる足に他の男性なら見惚れそうだが、成宮にそんなものは通用しない。
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