26. 似ている2人

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26. 似ている2人

 その少し後。レストランを出た鷲尾は一息つきながら携帯を取り出した。 不在着信のところに成宮の名前があるのを確認し、発信ボタンをおす。やがて彼が軽い口調で元気よく電話にでた。 「はーい!」 「クロか。今、オーナーから話を聞き終えたところだ」 「オッケー、こっちは合川美代から話を聞いたよ。やっぱり嘘だったって」 「そうか。こっちも、オーナーがやっと口を割ってくれた」 車が来ないことを確認し、反対側へと渡る。そして彼が向かったのは、大きなビル――合川商社だ。歩きながら話を続けた。
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