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無論、その指輪が蘇芳のものでなければならないことは確実だ。しかし、馬場のポーカーフェイスにより滞り始めた捜査に指輪の存在は大きな可能性だった。
「よーし、やる気出てきた！！ まりりんは幸運の女神だね！」
「え、そ、そうかな」
成宮に褒められて思わず照れたようにかえすと、鷲尾もうなずきながら同意した。
「刑事に向いているんじゃないか？ 誰も気付かないようなことに気付くセンスは大事だ」
隣の清水を見る目は優しい。
感心しているのに、驕った雰囲気はなく仲間が褒められて喜んでいるような、そんなものだった。
これには清水も、花が咲くような笑顔で素直にありがとうと頷いた。
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