30. 3人目の被害者

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30. 3人目の被害者

 2日後の朝、いつものように校門で落ち合い、教室へと向かう清水と宮地だったが携帯を見ていた清水が急に立ち止まり動揺したような声で一言つぶやいた。 「……うそ……」 「どうしたの?」 それに気付いた宮地が彼女のそばに近寄ると、手にしていた携帯には速報が出ていた。女性が殺されたというもので、その人の名前は―― 「合川さんが死んだって……」 「合川さん? 誰?」 高い頻度で鷲尾や成宮と話したり捜査についていっている清水と違い、宮地は合川美代について知る由もない。 そんな彼女がきょとんとするのとほぼ同時に清水が肩を掴んだ。
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