199人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
31. 鷲尾と清水の喧嘩
清水は息を切らせながらあのマンションへと向かった。蘇芳友梨が住んでいたところで、以前に鷲尾と成宮との3人できた場所だ。
もしかしたらここに2人が来ているかもしれないと考えた彼女だったが、その読みはあたっていた。
「はるるーん! クロさん!」
ちょうどエントランスに入ろうとしていた2人を見つけた清水が手を振りながら名前を呼ぶ。その声に気が付いたらしい鷲尾と成宮は足を止め振り返った。
「清水?」
「まりりん!」
鷲尾が驚いたような顔をするのと反対に、成宮はいつものように笑って彼女を出迎えた。おいついた清水は息を整えながら2人に近付く。
最初のコメントを投稿しよう!