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「褒め言葉です。さて次、将来は合川商社のトップになりたいですか？」
「なれるならなりたいですね」
その答えを聞いた瞬間、成宮の顔から完全に笑顔が消えた。取り調べをするときの彼だ。
「……合川さんが亡くなってもそれ言えるんですか？」
「ええ。だって、彼女の死と私は関係ありませんから」
「それ本気でいってます？」
馬場の答えに成宮は喧嘩を売るように、わざと挑発的な言葉をけしかける。もっとも、怒っているのも、喧嘩腰なのも本当だった。
「彼女とは婚約者の関係だったんですよね。なのに、死を悲しむどころか、その親御さんの会社の社長になると」
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