35. すれ違った気持ちを戻して

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「でもこのままじゃ、犯人があげられなくて捜査打ち切りになるかも」 鷲尾も成宮も犯人をあげたい気持ちは強い。だが思うだけではできないのもまた当然だった。 「ガードかたいんだもんなあ。はるるん並にかたいよ」 「そういえばはるるんは?」 あたりを見回しながら清水が尋ねる。今は2人だが、本当は3人であう約束だった。 しかしいつまで待っても鷲尾は来そうにない。 「そのうち来ると思うよ。今日は遅刻気味」 「そうなんだ」 「俺しかいなくてごめんね?」 「別に。クロさんと話してて飽きないし」 「ありがと!」
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