36. 恋わずらい

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宮地に追い打ちをかけられた清水はついに机に突っ伏してしまう。これには彼女も困ったように苦笑いするしかなかった。 「いつもの茉莉花らしくないよ。明るくて何にでも挑戦していくポジティブさはどこいっちゃったの?」 「ポジティブかぁ……今はネガティブだわー……」 顔は机に向けられたまま、こもった声でぼそぼそという。確かに、どちらかといえば今の清水は暗い。 「……先生にはいっておくから、かえったら? ゆっくり寝なよ」 「うん…………そうする」 宮地に背中を優しくなでられた清水は顔をゆっくりあげ、泣いたあとのような赤い目をして頷いた。椅子から立つと、かばんを持ちそのままドアから出ていく。 「大丈夫かなあ……」 親友のふらつく姿を宮地は心配そうに見つめていた。
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