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「う、うん……でもなんで?」
「捜査の一環だから、頼むよ」
「捜査? え?」
何かを聞かれるのか、と頭の片隅で思いながら、鷲尾と成宮をみる。
鷲尾はチラリ、と清水を見やってから諦めたように言った。
「……お茶代、俺が出すから来い。クロは真剣だ」
「まぁ、暇だから別にいいけど……」
確かに彼は真剣だ。が、清水が了承するむねを返事すると先ほどのような、犬みたいに明るい表情になる。
「ありがとー! 三人でお茶会だー!」
「捜査なんでしょ?!?!!」
人懐っこい刑事のクロの登場に、清水は振り回されるのだった。
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