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「失礼しまーす」
そこで、店員が注文されたものを持ってきた。
清水はアイスティー、鷲尾はウインナーコーヒー、成宮はカフェオレ。それぞれ置くと伝票をおいて店員は他の客への対応に戻っていった。
「そこに内定していたのか?」
一区切りついたところで、鷲尾が切り出す。清水はストローでシロップをかき混ぜながら、話を聞く姿勢を示すべく成宮に視線を送った。
「そう。だからさっき、合川社長の一人娘、合川美代さんのお店に行ってたってわけ」
L&Rとは、合川美代という女性がオーナーとして立ち上げた宝石店だった。指輪、ネックレスを主に販売し、時計も扱うことはあるらしい。
「将来有望で友達にも恵まれてる、そんな子が自殺すると思う?」
「思わない」
「思わないわね」
成宮の問に鷲尾も清水も揃って首を横に振った。自殺してしまえば、得られるであろうものを自分から捨てているのと同じだからだ。
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