199人が本棚に入れています
本棚に追加
「クロが直接出向くってことは、捜査が行き詰まってるんだろ」
「そーなんだよねー、名探偵はるるん良い推理!」
「嬉しくない」
成宮のノリには一切ついてこない鷲尾だが、成宮は気にすることなく楽しげに話をしている。
「清水に引っかかってるところを聞いてみたらどうだ? 同じ女子大生だ」
鷲尾が清水に視線を向ける。ストローをくわえていた清水はそのまま首を縦にふった。聞きたいことがあればどうぞ、の意だ。
それを見た成宮も頷く。
「1個だけ聞きたいことあって。女の子ってさ、内鍵かける?」
清水はストローから口をはなし、紙ナプキンで軽く口周りをふいてから答えた。
「私はしないよ」
「そっかー……」
「けーちゃんはするかも。人によりけりじゃない?」
それを聞いた成宮はますます考え込んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!