6. 最初の推理 ―事件は密室?―

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「クロが直接出向くってことは、捜査が行き詰まってるんだろ」 「そーなんだよねー、名探偵はるるん良い推理!」 「嬉しくない」 成宮のノリには一切ついてこない鷲尾だが、成宮は気にすることなく楽しげに話をしている。 「清水に引っかかってるところを聞いてみたらどうだ? 同じ女子大生だ」 鷲尾が清水に視線を向ける。ストローをくわえていた清水はそのまま首を縦にふった。聞きたいことがあればどうぞ、の意だ。 それを見た成宮も頷く。 「1個だけ聞きたいことあって。女の子ってさ、内鍵かける?」 清水はストローから口をはなし、紙ナプキンで軽く口周りをふいてから答えた。 「私はしないよ」 「そっかー……」 「けーちゃんはするかも。人によりけりじゃない?」 それを聞いた成宮はますます考え込んでしまった。
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