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「じゃあね、ふたりとも!」
左手を軽く横にふってから、携帯に出るとそのまま店外へと出ていった。
「たうらんって誰?」
ドアの外に出ていった成宮を見送ってから清水が鷲尾に尋ねる。
「田浦圭太、クロの部下だ。なんでも、クロを追いかけて警視庁に来たらしい」
「ふーん。慕われてるんだ」
「ああ。田浦はクロのことならなんでも知ってる」
「し……たわれてるのかなそれは?」
もはやストーカーのようにさえ思えてきたものの、本人も成宮も鷲尾もそうは思っていなさそうだ。
心配するようなことではないと気付き、ストローでとけてしまった氷をかき混ぜる。
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