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――確かにはるるんは黙ってれば、いやしゃべっても少しはかっこいいし、個人的には全然有り……。
彼氏がほしい。そう思ったしそう言ったあの日に出会った、無愛想で仏頂面したかっこいい男の人。
その事実は清水を魅了するには十分だった。
1人でそう妄想をしたり否定したりとしていると、宮地が思い出したように口を開いた。
「合コンで思い出した。一度、映画研究会で蘇芳先輩の誕生日パーティをしたの」
「へぇ。みんなから慕われてたんだね」
「そう。でね、そのときドレス姿だったんだけど、着慣れてるかんじでかっこよかったなぁ。茉莉花がきたら似合わなさそうなドレス」
「どういう意味よ」
彼女の言葉に清水はムッとしたように眉間にシワをよせた。それを気にすることなく宮地は笑っていう。
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