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13. 飲み屋での推理
「……で、アリバイが成立してしまった、と」
「そうなんだよお!! 腹立つ!! あのやろー!!」
その日の夜、成宮は鷲尾と共にいつも来る居酒屋に来ていた。
話を聞いていた鷲尾が店員から受け取ったビールを成宮に渡すと半分ほど喉に流し込んだあとで強めにテーブルの上にジョッキグラスを置いた。ここにきて3杯目のビールだ。
騒がしい店内では珍しくない音の大きさだが、清水がこの場にいたら間違いなく怖がっていただろう。
現に、カウンター席に座っている2人の前にいたアルバイト店員らしき女性はやや距離をとった。
「枝豆くうか?」
「えだまめぇえ? ………たべる」
素直に鷲尾のいうとおりに枝豆を手に取り、ちまちまと食べ始めた。
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