13. 飲み屋での推理

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「……なるほど?」 「野崎が蘇芳の家に盗聴器を仕掛けたとしたら、映画研究会にいる期間のはずだ。もし、蘇芳が殺された時に盗聴器が部屋にあったとしたら?」 盗聴器からの音声を聞いていたのは、聞くことができたのは野崎以外にいない。 「……野崎は、犯人を知っている!」 「だが、ここでさっきの問題がでてくる。いつ野崎が盗聴器を回収したか、だ」 いくら盗聴器を仕掛けたとはいえ、密室にはできない。鍵は被害者が持っていたことは分かっている。合鍵を持つような人物でなければ不可能だ。 もっとも、1つ作られたという合鍵は家族が持っていたというからその線はすでに消えていた。
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