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「彼女にしてもらえ」
その口に鷲尾はためらいなく2本の焼き鳥串を突っ込む。成宮はややむせながら口から取り出した。
「はるるんのいじわる!」
「酔っ払ってるな……」
成宮の様子にいつものことながら呆れたようにいうと、自分が注文した日本酒を喉に通す。
「あ。じゃあー、今度まりりんに食べさせてもらお」
「清水に……」
鷲尾の脳内には明るく友人とはなしながら、自分の方を見る彼女がいた。成宮以外に初めて連絡先を交換した相手だ。
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