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示された女性は赤いドレスを着て派手な髪型をしていた。毛先はパーマがかけられており、高い位置でポニーテールをしているらしく顔周りを目立たせている。
一方の野崎は普段着のような私服で写真にうつっていた。その視線は赤いドレス、蘇芳友梨に向けられている。
「きれいな人だけど、格好すごいね……」
まるでキャバ嬢のような派手な装いに清水は若干引いている。宮地も苦笑いで答えた。
「だよね。もしかしたら、バーとかで働いてたかも」
「バーなんてあるっけ?」
「蘇芳先輩が働いてたレストランと同じビルにバーがあったとおもう。それから、普段の先輩はこっちみたいな雰囲気」
再び封筒の中に手を入れ、今度は映画研究会のパンフレットを取り出した。清水はどこのサークルにも入っていないためこういうものは見るのも初めてなようなものだった。
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