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「パンフレット用に映画研究会での会議風景を撮影したときのだよ。奥から二人目が蘇芳先輩」
「全然違うね。こっちは清楚で高嶺の花ってかんじ」
「ぱっと見気付かないよね」
はい、と宮地から封筒を受け取ると清水は手にしていた写真やパンフレットをしまった。
「色々とありがとう、けーちゃん。午後に会うことになってるから、そのとき今のこと話すね!」
「鷲尾さんとのフラグ、立てるんだよ?」
「けーちゃん!!」
礼をいうと宮地は笑って清水をからかい、彼女が慌てたようにいうと同時にドアが開き教授が室内に入ってきた。二人の気づかない間にチャイムは鳴っていたようだ。
「あ、ほら、静かにしないと」
「もー……」
清水は仕方無しに封筒をカバンに入れ、宮地にならって黒板のほうを向いた。
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