17. 不器用な優しさ

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「はるるん! クロさん!! いるんでしょ!?」 「清水?」 何事かとおもい廊下に出た2人はあわてて玄関へと向かう。 「はるるん、ドアあけて!」 「ああ!」 先に玄関についた鷲尾が鍵をはずしドアをあけると、カバンを土間に投げ落とし封筒と写真を手から放した清水は彼に飛びつくように抱きついた。 彼も清水をバランスを崩さないように受け止める。 「はるるんー!!」 「おっ、と」 「わぁーあつい抱擁」 からかうようにいう成宮を一睨みして 「うるさい」 と制してから自分に抱きつく清水の頭に手を起きながら普段よりは優しめの声をかけた。
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