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「……蘇芳は、夜にも仕事をしていたようだ。ドレスを着こなせるのも、雰囲気が真逆なのも、この手帳が教えてくれている」
「まさか、本当にキャバ嬢を……?」
「おそらくは。だが、店はわからないな」
「……そういえば」
鷲尾に言われて清水は思い出す。宮地が以前に言っていた。
――蘇芳先輩が働いてたレストランと同じビルにバーがあったとおもう。
もしそのバーで働いていたとしたら。
大学生としては多すぎる収入源がただのアルバイトではないとしたら?
――きっとそうだ。
清水は確信に近い自信をもっていた。
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