20. 見つからない容疑者

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鷲尾からの電話を切ると、ポケットに携帯をしまう。 「野崎がいつ見つかるかわからないしな……先に本部に報告にいこう」 電話でもいいのだが、おそらく早く帰ってこいといわれてしまうに違いない。 本来、警視が自分から捜査をするということはしないのだが成宮は自分の目でみたものを信じるというモットーを持ち合わせていた。 そうして、報告することを決めた成宮は本部がある警視庁へと足を向けた。
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