第7章 イースター・エッグ

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「よく分からないのですが……祖父の生き様が、神様を動かしたと?」 「まぁ、そんなところです」 野上が机の上から手をどけた。その瞬間――。 押入れの中から、筋肉質の男が飛び出した。 ヨシミ叔母さんが山中と呼んでいた男だった。 山中は野上の顔を勢いよく殴りつけた。 不意を突かれた野上はそのまま倒れ込んだ。 山中はそのまま馬乗りになり、野上の首を締め上げた。 私は突然のことに腰が抜け、床に倒れ込んでしまった。 恐怖のあまり、声も出せなかった。 首を両手で掴まれた野上は、山中に持ち上げられ、 バタバタと足を揺らすことしかできなかった。 やがて揺れていた足がゆっくりと止まった。 そして突然、青白い残像を残し、野上の姿が消えてしまった。 山中は一瞬、何が起こったのか、分からない様子だった。 しかし、すぐに我に返り、私の方を睨みつけた。 私が叫ぼうとした瞬間、すでに大きな手は私の首に絡みついていた。 すさまじい力で首を絞められ、声は行き場所を失った。 意識が遠のいていくのを感じながら、私はただ奇跡を祈った。  お願い神様――。 だが、その願いは届くことはなかった。
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