違和感

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 物品庫には槍や弓といった武器も置かれているし、筋トレ用の重しなんてのもあるが、普段から適当に置かれているのかあちこちに散らばっている。  まずはそれらを集めて状態を確認し、整理するところからだ。 「まったく、誰だよこんなに扱い悪いの!」 「この槍、先がこぼれてる」 「おーい、矢の数が足りないぞ-」  声が飛び交い、再整備の武器が増えていく。みんな自分の剣は大事にするのに、隊の物となると扱いが雑だ。 「それにしても、すごい埃」  布を口に当てても埃っぽい。思わず咳き込んだランバートの側で、ウェインも苦笑した。 「風通ししてるけどね」  高いところからはたきをかけて埃を落としつつ、高いところの在庫を調べる。ウェインが読み上げるのを、ランバートが数えていた。  ずっと下を向いているからか、少し頭痛がする。軽く頭を振ると、側に降りていたウェインが心配そうな顔をした。 「大丈夫? もしかして、体調悪い?」 「どうしてです?」  そんな事を今日はよく言われる。朝食の席でファウストにも言われた。 「うーん、何だろう? 顔色は変わらないんだけど…なんとなく?」 「なんですか、それ」 「分からないよ。でも、風邪も流行ってたし。ランバートは僕の看病もしてくれたでしょ? 同室のラウルも。だから、移したんじゃないかって」     
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