5.

31/37
前へ
/226ページ
次へ
キスに酔ってしまって、ぼんやりと聞き返す。 「ここは」 そう言って、足の付け根の割れ目をなぞった。 「許したの?」 「許してなんか!」 まるで私が望んだかのような言い方に憤慨する。 「指でいたずらされたけど、それだけで……!」 「そっか」 言うなり東吾は入ってきた、それは十分猛っていて……さっきもいってないんだから当然か……っ。 「ああ……っ!」 東吾の背中にしがみついていた、東吾に満たされた喜びで声を上げていた。右脚だけ高々と持ち上げられて、左脚が引っ張られて手錠が痛かったけど、そんな事はどうでも良くなるくらい気持ち良かった。 東吾はまもなく達した、ずるりと私から出て行くと、私の体を反転させる。 「壁に手、ついて」 言われて私は大人しく従っていた、その間に腰を引かれて東吾の体に下半身が触れた。 「少しつま先立ちになって」 言う通りにすると、東吾はすぐに入ってきた、既に十分硬くなっていて私のいいところを突いてくる。 気持ちが良くて、我を忘れて大きな声で喘いでしまう、お風呂場だと声が反響して恥ずかしいけど……それよりも気持ち良さが増して……。 「──名前呼んで」 言われて私は東吾の名前を何度も呼んだ、東吾も私を呼んでくれる、そこにいるのが東吾だと判って嬉しかった。     
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2327人が本棚に入れています
本棚に追加