6.

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後ろから手を回して帯を解いているので、東吾の息が耳にかかった──ほんの少し、身震いした。 帯揚げを床に放り出した、帯締めも。 帯枕と帯は一緒に床に落ちた。 「東吾?」 せめてもう少し丁寧に置かないと、次やる時面倒だなとか思った。 「……ん?」 東吾は返事をして、私のうなじに噛み付く。 「東吾!」 「んー……色っぽい格好だなとか思ったら……止まらない」 今度は舐められた! 色っぽい!? 肌襦袢の事かな!? 「え、でもさ……まだ練習中だし、まだこんな格好だし……!」 高価であろう訪問着は、私から剥ぎ取られると床に放り出された。 「東吾ってば!」 背後からしっかり抱き締められ、東吾の右手が二枚の襦袢の裾を掻き分ける。 「……東吾……!」 「朝から稽古だったろ、今日はもういい。そろそろ飯だし……亜弥、食べる」 今度は耳たぶを噛まれた! 「私じゃお腹は膨れないから……!」 「ん……いい」 よくないよー!!! 「これも邪魔」 東吾は長襦袢も剥ぎ取った、裾除けの合わせから右手を入れて足の内側をまさぐり、左手の爪で、晒の上から乳首を引っかかれた。 「は……ん……っ」 じれったい快感に声が漏れた。 「……しよ」 耳元の甘えた声に陥落してしまった。 下着をずらされ、東吾の指に弄ばれた。 「あ……ん……ん……」 ああ、馬鹿だ……私、今何してた……? なのにこんな簡単に声上げて、体を擦りつけて……駄目って言ったくせに、欲しくて仕方ない……。 東吾の手が裾除けをたくし上げるのを喜んでいた、東吾の熱いものが触れた。 「こんな……とこで……」 息を切らしながら言った、何処でもいいとか思ってるくせにな……。 「ん……もう無理、動けない……」 言うなり東吾は入って来た、何度味わっても快感は薄れない、気持ちがよくて全身が喜ぶ。     
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