3 切り札の導き(仮

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3 切り札の導き(仮

【メモ】 役が揃う コールする 「今、己一人を斬った所で、何がどうなるということじゃないんでな。 胴元の”本物”を出せ、と言ったら分かるか? 分からないとは言わせないが。」 相手の瞳がおびえた野生動物のように敗北を示した 刀身を少し傾けて、答えを待つ。 『扉は、文字と念を込めると開けられる。でも、親方様は、』 【メモ】 飾られていた武者の甲冑を着てやりすごすも、歩兵に顔を見られて、あろうことか逃げられてしまう。 忍装束に頭巾をかぶり直し、取り返した宝を手にして走り出す。 追っ手がたくさん来る。 どやどや 『追え!追えーーーー!逃すなァー』 疾走からの、高い飛翔。 川の向こう岸へ飛んだ。そして、ドッと受け身をとり、転がった。 追ってくる歩兵たち どうしたことだろう。 晴天が一転、激しい雷鳴がビシャンと轟き、雨足がはやくなる。 川の水量がどっと増し、追っ手達は、皆、足止めをくらってしまった。 向こう岸、修羅王丸の姿はもうない。
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