01 友だち

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「あらあら妬けるわね」 そういって現れたのは大和撫子。 和服が似合う魔法使いだ。 「にゃー」 そして撫子の頭に乗っている猫がなく。 「あら、おねこもそう思う?」 「にゃー」 「そうよね。くっついちゃえばいいのに」 撫子の言葉に二色が答える。 「やだー」 「俺も嫌だな……」 二色の言葉に二代目もうなずく。 「あ?なにそれ傷つく」 二色が、しゅんとへこむ。 「え?あ、ごめん」 二代目が謝る。 「冗談だよ」 二色がケラケラ笑う。 「く……人間はすぐに騙すよね」 「にゃー」 二代目の言葉に猫がなく。 「おねこもそう思うの?」 撫子がそういうと猫がうなずく。 「にゃ」 「にしても、この猫。もうちょっといい名前はなかったのか?」 二代目がそういうと撫子がいう。 「だって猫だもの。『お』をつけてあげるだけでも光栄に思うことね」 撫子がそういって頭の上のおねこの頭を撫でる。
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