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「あらあら妬けるわね」
そういって現れたのは大和撫子。
和服が似合う魔法使いだ。
「にゃー」
そして撫子の頭に乗っている猫がなく。
「あら、おねこもそう思う?」
「にゃー」
「そうよね。くっついちゃえばいいのに」
撫子の言葉に二色が答える。
「やだー」
「俺も嫌だな……」
二色の言葉に二代目もうなずく。
「あ?なにそれ傷つく」
二色が、しゅんとへこむ。
「え?あ、ごめん」
二代目が謝る。
「冗談だよ」
二色がケラケラ笑う。
「く……人間はすぐに騙すよね」
「にゃー」
二代目の言葉に猫がなく。
「おねこもそう思うの?」
撫子がそういうと猫がうなずく。
「にゃ」
「にしても、この猫。もうちょっといい名前はなかったのか?」
二代目がそういうと撫子がいう。
「だって猫だもの。『お』をつけてあげるだけでも光栄に思うことね」
撫子がそういって頭の上のおねこの頭を撫でる。
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