私が通っていた中学校の七不思議

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 暑い夏、クーラーはなく、窓を開けると、運動部のランニングの声が聞こえてきます。  そんな中で、放送委員は怪談話をしていました。  カッコはいいけれど、お調子者でムードメーカーな3年の先輩が、七不思議の4つまで教えてくれました。  1年生は私も含めて5人ほどいました。  初めて聞く話に、怖がりながらも次の話を待っていました。  今か今かと待っていると、真面目な顔をした先輩が委員長を見て、 「次、あの話、するから」 と言いました。  すると、委員長は「わかった」と言って、神妙な面持ちで放送室から出て行きました。  私たちはそれが大したことだとは思わず、先輩が話しだした5つ目の話をワクワクしながら聞きました。
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