8人が本棚に入れています
本棚に追加
5つ目の話が終り、その雰囲気に飲まれたように、
「先輩、次の話」
と、皆で言いました。早く怖い話が聞きたくて仕方がありませんでした。
そして、先輩は次の話をしました。
でも、学校に関係がありそうな話ではありません。
どこかで七不思議になるのだろうと思い、皆で最後まで聞きました。
結局、その話は七不思議ではありませんでした。
「先輩、6つ目はしないんですか?」
不満に思ったのかAくんが言いました。
同じことを思っていた私たちも口々にそう言いました。すると、いつの間にか委員長が戻ってきていて、
「ウチの学校の七不思議は、7つ知っちゃいけないんだ」
と言いました。
怖いくらい真剣な顔です。
「6つ目は教えてくれてもいいんじゃないですか?」
Aくんが言いました。
「俺ら以外から最後の1つを聞いたらアウトなんだよ。だから、保険をかけて5つまでだ」
「7つ聞いたら、どうなるんですか?」
先輩たちは教えてくれませんでした。
最初のコメントを投稿しよう!