5人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「もしもし、おじさん」
「流星!今どこにいる!ずっと電話繋がらないから何回もかけたんだぞ!」
繋がらない?そうか、あのお店では電源を入れておいても電話はかからないんだ。
「ごめん、ちょっと電波悪くて。今、会社の近くで、どうしたの?」
「姉さんの様態が急変した!早く病院まで来てくれ!!」
(急変?そんなはずない。今、店の中にいるんだから)
「おじさん、何言ってるの?実は母さんと同じお店にいたんだ。喫茶店なんだけど、ちょっと事情があって話せなくて。今……」
目の前の光景を見て、流星は言葉を失った。
「何わけのわからないことを言ってるんだ!早く病院まできなさい!!流星?おい!聞いてるのか?流星!!」
目の前には、空き地が広がっていた。
最初のコメントを投稿しよう!