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・歴史
私は歩く。
一歩先はまっくらで
何も見えないけど
私は歩くしかない。
歩いてるのは私だけじゃない。
老人も、子供も、大人も
みんな歩いている。
道の幅はよく分からないけれど
手すりもないから、落ちる人もいる。
ほら、今も落ちていった。
ここはとてもとても高い場所にあるみたい。
前の老人が倒れた。
私はどうすることも出来ない。
歩くことしか出来ないから。
私はその人を踏みしめる。
積み重なった人は、いつか私の糧になる。
道は果てしなく続く。
いつかこの積み重なった人がなくなる日は来るのだろうか。
いつかここで倒れる人がいなくなったら…
いなくなったらきっと、人類の歴史はそこでストップすると思うんだ。
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