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中間考査の前になると部活も休みのところが多くなり、バレー部の尚美も吹奏楽部の彩佳も放課後は早めに家に帰ることになった。 帰宅部の美月と一緒に教室を出ていく彼女らに、日誌があるからとバイバイをして見送り、私は教室に残ってお決まりの記入を済ませる。   その日は雨で、教室には照明がついていたけれど、日誌に影ができたことで顔を上げると、同時に、 「宇崎さん」 と言われた。 「びっくりしたー。どうしたの?」 園宮くんだった。座ったままで見上げるととても大きく見える彼にそう聞くと、 「いつも書いてもらってるから、部活休みの時くらい俺が書くよ」 と言われる。
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