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「盗撮?」   低い声で聞くと、目を閉じ直した彼はやっぱり目を大きく開けて起き上がり、 「ウサギが悪いんだよ。そんなウサギみたいな後ろ姿してっから」 と無茶苦茶なことを言う。 「意味がわからない。私の髪を撮ったの?」 「髪くらいいいだろ。ちゃんと消しとくから」 「なにそれ」   そう言うと、またおちゃらけて、アハハと笑われる。 相良くんは本当に子どもっぽい。 「てかさ、そろそろ俺のピアノの時間。また一緒に弾こうよ」  
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