8-2

8/9
前へ
/10ページ
次へ
「あー……うん、そっか。わかった」   そう答えた美月の拗ね顔が、次第にデフォルトの笑顔に戻っていく。   ん?   私は耳を疑った。   “協力”?   急に態度を変え、「ごめんね、お邪魔しましたー」と、可愛く間延びした声を置いて廊下を階段のほうへ駆けていく美月。 私はそれを見送った後、首を傾げてしばし考える。   え?  それじゃあ……美月はもともと園宮くんが?   ……て、あれ?
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

427人が本棚に入れています
本棚に追加