2月15日 日曜日 たそがれどき

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「なんか、無情やな」 「そうやね。いろんなことあったね」 話し終えると、気持ちが少し軽くなった。 凝り固まった何かが落ちた気がした。 「ねえ、ハヤト」 「なに」 「昨日、なんでも相談してって言うたよね」 「おう、言うたね。今はぼくが相談してるけど」 「相談してもええ?」 「ぼくでええの?」 「ええの」 「じゃあ、はい。どうぞ、フミオさん」 「目の前に好きな人がいます。どうしたらいいですか」 波打ち際の貝殻のように、ぼくには、為す術がなかった。 いろんな人のいろんな愛に揉まれ、ぼくは生きている。 おわり
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