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「みくりは、高校入学してからずっと、俺の一番好きな女の子だよ。」
「………。」
完全に、頭がフリーズした。渡様の腕の中で、彼の声と鼓動を聞く。
「頑張り屋で、でも疲れた顔なんか見せなくて、友達思いで、可愛くて…好きにならないわけないじゃん。」
「…わ、私はあんたのこと嫌」
「嫌い。」そう言おうとした口を、渡様の唇に塞がれた。咄嗟のことで、つい渡様の胸を押して距離をとる。
「みくり、矢田部とやたら仲良いじゃん。」
「は?それと今のことは関係な「嫌なんだよ!見ててイライラする!好きな女が他の男と楽しく笑ってるところなんて、誰が好き好んで見てられるんだよ!」
珍しく、渡様が声を荒げた。
「………。だって、友達だもん。」
「だったら、」
距離をとった腰に渡様の手がのびてくる。
「みくりの一番の男になってやるからな。これから覚悟してろよ。」
やきもち妬きの二人が織り成すストーリー。俺様渡様に、みくりは赤面して悲鳴をあげるのだ。
fin
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