2 十日目

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 あ、これ、やば・・・ 「ぴぎゃーーーーーっ!!!」  俺の耳はまだたたまれて頭にくっついた形だが、耳元ですごい音量。  俺の感覚は鋭いんだってば。  もうたまらん。 『ヤメ!』  俺は命じた。  姫はびっくりしてぴたりと鳴き止む。  おお、心話が通じるじゃないか。 『オスワリ!』  姫はぺたんと尻をつく。  俺はよたよたと幼児の所へ歩いて行った。 『オテ!』  差し出された手に、俺は前足をのせてやる。  ほら、ぷにぷにさせてやるから鳴くんじゃねえよ。
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