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ジョージがにこりと笑った。
「悪くない。ぼくが考えていたのと、ほぼ同じだ。あとの問題はどこに狙撃ポイントをおくかだね」
タツオは戦闘用情報端末をとりだした。スマートフォンを厚くしたくらいの大きさで、テーブルの上に立てると、戦闘地域の地図を3Dで投影した。樹海の樹々だけでなく、土地の高低差が黄色の等高線によってひと目でわかった。タツオはすでにこの詳細な地図で、この区域には樹海の地下に通じる風穴がないことは調べてあった。すくなくとも地底湖にジョージが沈むことはないはずだ。
「それも相談したかったんだ。小高いポジションをとるのが鉄則だけど、ここは樹海の緑が薄くて敵に狙われやすい」
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