1013人が本棚に入れています
本棚に追加
ーー翌日
また、だ……
いつものように軽く覗くと、そこには、昨日と同じ場所に白いものが置いてあった。
さすがに、今度は二度見しなくてもわかる。
手紙だ。
誰だろう?
間違えてますよと、伝えてあげたい。
声に出せない思いが、胸の中を駆け巡る。
しかし、伝える術のない私は、また、その手紙を家に持ち帰った。
二通目の手紙も、初めと同様にしっかりと封がしてあった。
また、綺麗に端っこを開封する。
そこには、昨日と同じ筆跡で、丁寧な字が書かれていた。
『こんにちは。
昨日は、突然、驚かせてごめんね。
僕の事を誰にも言わないでいてくれてありがとう。
できれば、この先も、秘密にしてもらえるとうれしい』
うーーーん、誰なんだ?
内容から、知り合いであろうことが窺える。
ただし、手紙が、間違いなく私に宛てたものならば……の、話だけど。
最初のコメントを投稿しよう!