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いつもは、こんなんじゃないんです。
こんな日に、こんな日に限って、一番かっこ悪い姿を晒しながらも、言い訳が喉に引っ掛かる。
「藤倉ぁー、ここは桐谷に頼んだら?」
固まっている私に助け舟を出すかのように田山が言う。
私は、促されるように小さく頷いた。
「じゃ、じゃあ、お願いします」
「うん、行ってくるよ」
もし、課題を忘れていなかったら、一緒に歩いて行くことが出来たのだろうか?
そんな妄想を断ち切りながらも、背中を見送った。
プリントを取りに行った桐谷君が帰って来る。
その手には、想像を絶するほどの荷物が抱えられていた。
ザビエルのヤツ……私だったら、二回は往復しなくてはならない量。
桐谷君が行ってくれて本当に良かった。
プリントを抱えた桐谷君が「みんな協力してくれ」と声を掛ける。
同時に、最前列の人間が立ち上がりプリントを配り始め、後列の人間が後ろに配り、一瞬で片付いた。
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