リトライ

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「田山様、ありがとうございました」 「ああ、ジュースは炭酸ならなんでもいいぞ」 「了解いたしました。ちょっとお待ちいただけますか? 今から行ってくる」 「おう、仕事速いな藤倉ぁ」 これでしばらくは下僕かもしれないが、またいつか、田山を救う日も来るだろう。 私は、一階の売店に向かった。 炭酸は、これでいいかな?一番人気のものを買い、ついでにチョコクッキーも付けた。 そして自分用に小袋チョコレートを買う。 「おおーーー!藤倉、クッキー付きとは、お前デキるヤツだな」 お供え物を手渡した田山様には、たいそう喜んでいただき、お褒めの言葉をいただいた。 そうして、田山はご機嫌で帰って行った。 「はあーーーやれやれ」 放課後の教室は、一気に人が散っていた。
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