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結局、その日は、小さな秘密を抱えたまま、一日なんだか落ち着かず、ただ、ふわふわと時間だけが流れた。
帰宅した私は、やっとこ自分の部屋に駆け込み、現国に挟んだ手紙らしきものをようやく手にした。
学校で、ましてや教室で堂々と見るなんて、なんだかイヤだったからだ。
初めての手紙に、少なからず緊張と敬意をはらい、私は、椅子に背筋を伸ばして座っている。
綺麗なハガキサイズの封筒には、宛名もなく、ただテープノリでしっかりと封がされていた。
中身を傷つけないように、片方に寄せ、ハサミでとにかく端っこを切って開封する。
すると、みんなが普通に使い、どこでも売っているレポート用紙が四つ折りの形で出て来た。
開いてみると、そこには、ただ一文が書いてあった。
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