日常の一コマ

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一週間に、1回程度のペースで わたしは男に抱かれる。 「どうして、君はこんなことしてんの?」 男は、一度目の射精を終えて、 よもやま話しをするうちに そう聞いた。 「貴方はどうして、今ここにいるの?」 この手の質問には、質問で答えることにしている。 どんな理由をつけても、どうしても、 しっくりくる答えにならないのだ。 「そりゃぁ...嫁とは、その、そういうことが何年もないし」 「君のプロフィールにさ、 “一緒にいる時間は、恋人気分になれます” ってあったから」 「同じ金出すんなら、 ソープでしごかれて、ただ性液を 出さされるのより、いいかと思って」 微かに微笑みながら 「恋人に、そんな質問しちゃ いけないわね」 男の顔を両手で挟んで 軽く口づけをすると 男の鼻息が荒くなり 噛みつかんばかりの 濃厚なキスに変わった。 亀頭を柔らかく撫で回すと ペニスは、いきり立ってくる。 「舐めさせて」 「ギンギンのおちんちん」 「お口いっぱい、ほおばるのが好きなの」 二回戦目の準備が整ったようだ。 客としては、いい筋だ。 なんといっても、早いのがいい。 早漏とまではいかなくても 早めに果てるタイプは、大歓迎だ。 自分だけイったことを、謝る男が 少なからずいる。 「貴方が気持ちよくなってくれて うれしい」 これはあながち嘘ではない。 男が、金と引き換えに快楽を得る。 そこに、 私の存在価値があるのだから。 どんなに貪ってもいい。 何度、射精してもいい。 口の中への放出も、厭わない。 だって わたしは娼婦。 わたしの売りは アソコの、締まりの良さと フェラチオの、技巧だ。 こんなにイイのは、初めてだ?? そして、逢瀬のつかの間にせよ 自分に愛しい彼女ができたような、 錯覚を味わえる。 また、したい ではなく また、逢いたい そういう気持ちを呼び起こすこと。 この男も、次のおよびまで そう遠くはないだろう。
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