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第3章:可憐な華は淡く散る
ある日、突然その時は訪れる。
ついに怒った国民たちが、女騎士を連れて王宮を囲んだのだ。
兵士達も立ち向かったが、なんせマルリア王国は全体の中心。たくさんの争いをした兵士達は疲れきっていた。
もちろんすぐに、死んでしまった。
家臣達もそれに恐れ逃げ出した。
怜は鈴を守るために生贄になった。
ついに可愛く可憐な王女、鈴は捕えられた。
長く生き続けた黒い花は、散ったのだ。
彼女にとっての王宮という名の楽園は、もろく儚く崩れていった。
『この、無礼者!!』
その叫びが、外までこだましたのだった__
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