タイトルは一番最後に
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すべての写真が真っ黒になったとき、私はいつもより周りが静かなことに気付いた。あらゆる幽霊の声が聞こえていたはずなのに、人の心の声さえ聞こえていたはずなのに、聞こえるのは風の音だけ。 目の周りが熱くなったけれど、私はそれを堪えて唇を強く噛んだ。 あっけなく消えた力。容赦なく私の元を離れた薄情な力なんてもう知らない。今までさんざん苦しめたくせにあっさりいなくなるなら、もう何もないのなら、いっそ――――。
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